寝ても醒めても

まだ本調子じゃない

視力が悪い人が風呂場で虫と遭遇すると

 左目0.03 右目0.1 近視に乱視、月はポンデライオン、信号はシャンデリア。
 裸眼では虫は見えないが、しかしそこは人間も神が作りし芸術作品、なぜか識別はできるらしい。

 ゲジゲジだった。

 エンカウントしたならまずは様子見。
 が、様子「見」は視力の低い人間にはできない。
 先手あるのみ。
 相手が動き出す前に観察可能な距離まで接近する。動きを止めるか逃亡先を把握することで次に繋ぐ。それぐらいしか手がない。
 湯船の蓋を動かした時、それに挟まったらしい。
 本当に身動きが取れないのかどうか分からなかったので蓋を持ち上げてみると、猛烈に蓋を駆け上がってくる。蓋をタイルに落とす要領で叩きつけるとタイル上に落下し、動かなくなった。
 ダメージはないはずだが、黒いタイルの上にいると高速移動による逃走は選択しなくなるらしい。
 眼鏡を取りに戻り、ベッドの上に放置していたスーパーの袋*1をひっくり返して中身をぶちまけ、この袋を手袋代わりに風呂場に戻ってパンチング。圧殺。



 ゲジゲジは益虫らしい。
 アシダカグモも益虫らしい。

 だが益虫は害虫を食うから益虫なのであって、
 ようするに、縄張り内に害虫がいるということなのであって……

 先週末に仕留められなかったGの存在を思い返しながら、湯船に浸かる。
 ゲジゲジは袋越しにならパンチできるが、Gは袋越しでも殴れない。
 ゲジゲジには何かしらの敬意を表することができるが、Gには嫌悪しかない。
 なぜなのか。
 なぜなのだろう。

*1:いわゆるビニール袋。ビニール製ではないけれど。